関西での医療従事者不足の現状

大阪の医療従事者不足の原因、その対策を探っていきます。

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大阪では地域別で医師不足?

大阪では地域別で医師不足?

日本全国で医師不足と言われていますが、ここ関西でもその状況に変わりはありません。医師不足の傾向の流れは日本全国の傾向と同じく、過疎地や僻地での医師不足と、産婦人科、小児科などの特定の診療科での医師不足が顕著です。それに加えて関西独自の傾向もありますので、そのあたりをご紹介します。

関西での医師不足の状況

関西では大阪府と京都府に医学部を持つ大学が多く、地元で医師になる人も多いです。平成22年末の厚生労働省の統計によると、関西の各府県の10万人あたりの医師数は次の通りです。
京都府:10万人あたりおよそ286人(都道府県中トップクラスの人数)
和歌山県:10万人あたりおよそ259人
大阪府:10万人あたりおよそ248人
兵庫県:10万人あたりおよそ215人
奈良県:10万人あたりおよそ213人
滋賀県:10万人あたりおよそ200人
地域によってかなりばらつきがありますが、京都の単位人口あたりの医師数は日本でトップクラスです。しかし、世界の先進国における10万人あたりの医師数は300人を越えていますので、日本の水準は低いと言えます。

府県別の医師不足状況

関西も府県別に見ていくと、それぞれに医師不足の特徴があります。京都府は単位人口あたりの医師数は最も多いですが、小児科や産婦人科を中心とした特定の診療科で医師不足の問題を抱えています。和歌山県は県全体で見れば、単位人口あたりの医師数は全国平均よりも上回る数値ですが、その約半数が和歌山市に集まってきていて、それ以外の市町村では医師が不足しています。さらに和歌山市では小児科医、産婦人科医、麻酔科医が不足しています。大阪府でも医師数は地域によって差が激しい事が問題となっています。これについては別途ご紹介します。兵庫県では、他の県とは違い内科医が不足しているのが特徴です。また、県内の地域によって医師が偏在していることも問題となっています。奈良県では産婦人科不足が深刻化しています。
滋賀県では県全体で医師不足解消のために、医療現場の労働環境の改善、女性の医師がより働きやすい環境作りを目指しています。

大阪府の医師不足

大阪府では単位人口あたりの医師数は、関西圏では京都府、和歌山県の次にランクしていますが、医師の絶対数としては関西で最も多いので、医師不足と無縁のように見えますが、大阪府内での医師の偏在に問題があります。
大阪市、豊能、三島、南河内は医師不足問題が少ない地域ですが、北河内、中河内、堺市、泉州などは必要な医師数に対する現役医師数が足りていない地域です。
この原因としては医療現場の勤務態勢や労働環境、医師の収入の問題などが影響しているようです。大阪府としては、この偏在を解消するために、交替制勤務の実施や院内に保育所を設置するなど、勤務環境を改善したり、手術手当や分娩手当などの手当を設定するなどの取り組みを実施しています。

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