なぜ看護師などの医療従事者が不足しているのか?

大阪の医療従事者不足の原因、その対策を探っていきます。

医療従事者不足対策NAVI
看護師が不足している理由

看護師が不足している理由

看護師は毎年新卒の有資格者が5万人づつ増えているにもかかわらず、現場での不足感に改善はありません。大阪では、病院数は全国3位と多いものの、単位人口あたりの病院の数は全国30位という状態で、それぞれの病院に訪れる患者の数が全国平均より多くなっています。その結果、しわ寄せを医療従事者がかぶっているという構図ができています。その中で看護師の負担は大きくなっていて、さらに7対1の看護師配置基準による負担増が看護師の離職を促す結果となっています。看護師の離職を減少させるための対策が急務です。

なぜ看護師不足が起こっているのか

医師同様、看護師も不足しています。看護師は毎年新規で5万人が試験に合格しますので、毎年資格取得者は増えています。しかし、現場は常に忙しく、休憩も十分に取れない状況で、人手不足感は否めません。看護師の離職率は高いですが、転職者、復職者もいますので、現役看護師は減っていないはずです。なぜ看護師不足が起こっているのでしょうか?高齢化社会に伴い、病院に通う患者は増えていますので、それに見合う看護師が足りていないのです。しかも、7対1の看護師配置基準も看護師不足に拍車をかけています。

大阪の看護師不足の現状

大阪でも看護師不足の状況は変わりません。病院の総数では全国3位ですが、単位人口あたりの病院数となると一気に30位まで下がってしまします。それは、病院に来る患者の数が他の都道府県に比べて多いということになります。その結果、看護師の仕事も増え、負担も増加しますので、離職者も増えるという悪循環が起こっています。また、7対1配置基準を実施している病院の好条件の求人に看護師が転職することも多く、大阪の地域内で看護師の数に格差も生まれてきています。早急に看護師不足を解消するための施策が必要と言えるでしょう。

看護師を続けることができる環境を!看護師不足の対策

看護師不足を解消するためには何かしらの対策が必要です。新規に看護師を希望する人を増やすことも重要ですが、離職者を減らすことと復職者を受け入れる体制を整えることも重要です。離職者は過酷な勤務体制に耐えかねてという人もいますが、結婚や出産などで生活の様式が変わったことにより、仕事を続けられなくて辞める人もいます。こういった人たちを受け入れられる勤務体制の整備が離職者の減少に繋がっていきます。また、復職者を受け入れるために、緩やかな勤務からスタートできるような体制整備も必要です。

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