看護師が不足している大阪の現状

大阪の医療従事者不足の原因、その対策を探っていきます。

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大阪の看護師不足の現状

大阪の看護師不足の現状

看護師も医師と同様に都市部に集中する傾向がありますが、人数が集中していても病院数、患者数も多いので、やはり看護師不足は否めません。関西地区も東京と同様に看護師不足なのです。

大阪の看護師不足

関西地区の中で、大阪府の病院数は全都道府県中3位ですが、単位人口あたりで見た病院数は、一気に30位まで下がってしまいます。そして、それは各病院に来院する患者数が多くなることを意味しています。患者が多くなると、看護師の仕事量も増え負担も増加します。その結果、離職する看護師が多くなり、看護師不足を助長するという悪循環に陥っています。
今後、少子高齢化が進んでくると、全人口のうち高齢者の占める割合が増えてきますので、ますます医療従事者の需要は増えてきます。特に大阪や東京のような大都会では、ますます人が集中してきますので、看護師等の医療従事者の確保は最優先事項となります。

看護師不足を助長する現状

看護師不足の解消が急務な状況であるのにかかわらず、看護師の離職を促すような事情があります。まず、看護師の配置基準です。患者7人に対して看護師1人という7対1配置を実施する病院は診療報酬の入院基本料が多くなりますので、都市部の病院ではかなり良い条件で看護師を集めています。その結果、都市周辺の地方病院では看護師が不足します。また都市部の病院では、看護師の金銭的待遇を良くする代わりに、業務量を増やす傾向にあるため、労働環境は悪化して、離職を誘発する事態となっています。
また、看護師にも医師の指示に基づく医療行為を行うことが可能になったため、今まで行わなかったことがない医療行為をする機会が増えています。これが一部の看護師には大きなストレスとなっています。このストレスから逃れるために離職する看護師もいるほどです。大阪でも例外ではなく、看護師の離職率が全国平均を上回っています。

看護師不足を解消するために

大阪府の看護協会では、看護師不足を解消するためには、まず看護師の離職率を下げることが急務と考えています。そのために、現役看護師の職場環境の改善が必要です。勤務時間を規則正しいものにして、時間短縮を図ること、仕事と家庭を両立できるようにサポート体制を強化すること、院内保育施設を設置するなど子育ての支援体制を充実されること、などの対策を具体化させ始めています。また、看護師を目指す学生のサポートをして、看護師自体を増員し、基盤を強固なものにすることにも力を入れています。

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